上海警察は昨今、フィリピン籍の牧師が設立した国際教会をずっと狙っており、この教会を閉鎖しようとしている。
上海博愛国際家庭教会は、1997年にフィリピン人の牧師の李恩志(リ・ウンジ)さんによって設立された。この教会は当初10数人の信徒しかいなかったが、その後1万人以上の信徒を抱えるまで成長した。
2017年5月、上海博愛国際家庭教会の100人以上の信徒が上海市浦東新区の会議室に集まっていたとき、30人以上の警察が突然押し入り、信徒たちが非合法的に集会を行っているとして、この場にいたすべての信徒に身分証と携帯電話番号を登録するよう強制した。ある信徒が警察は人権侵害をしていると非難したところ、警察に殴られ、連行された。
李牧師も交番に連れて行かれ尋問されたが、当日中に釈放された。しかし数日後、李牧師は再度警察に逮捕され、その日のうちに国外追放となった。彼は5年間、中国に戻ってくることが許されない。彼の妻は中国人で、2人の子どもがいるが、妻と子どもは中国を離れることが許されないため、2022年まで一家は2国間で別居せざるを得ない。
李牧師が追放されたため、この教会は中国大陸で行う予定であった宣教会を香港で行うことにした。警察はこれを聞いた後、すぐに李恩志さんの家に捜索に入り、家財を差し押さえ、家に保管してあった10数人の教会スタッフのパスポートなどの証明書すべてを没収したうえ、彼らの半年以内の出国を制限した。
2018年5月、この教会はまた警察に狙われた。上海市浦東新区での集会のため、この教会の信徒200人以上が集会の準備をしていたとき、警察官が50人以上が突然押し入った。その場にいた信徒たちに個人情報を登録するよう命令したほか、「外国人は中国で伝道してはならない」との理由で、2人のインドネシア籍の牧師に対して24時間以内に中国から出国するよう命令した。
2017年9月、この教会はまたもや警察に押し入られた。こうした絶え間ない嫌がらせにより、教会の信徒の数はすでに半分に減少した。警察はまた博愛神学院の書籍と学習資料を押収した。
江濤による報告